[ 船乗り嫁日記 ] 大工のゲンさん

世はステイホームの流れ。船乗り、といいつつ陸上勤務中のゲンさんも、ステイホームの在宅勤務。

で、家にいる時間が長いと、家の居心地の良さって重要視するようになるもんですね。うちのマンションはちょっと古くて、設備はほぼ昭和レベルです。オートロックもなくて、でも、そこがいい。

古いけども襖の戸も溝もちゃんと木製。建物は古いけど、今まで住んだマンションで一番愛してる。ベランダから海も見えるし、鳥の声もよく聞こえるし。まさにステイホーム最適物件!

さらにカスタムすればもう最強。

しかしですね、ゲンさんにはちょっとだけ物足りないものが一つ…

「俺はウォッシュレットがほしい」

Amazonで便座を買って(そんな物まで売ってるんか!)、ものの1時間ちょっとで工事完了。Amazonで便座買う人がここにいる。

最初は遠巻きに見ていた嫁。つけるんなら勝手にどうぞ、的スタンス。

しかしいざ付いたら感動しました、嫁。

便座があったかいだけじゃない!座り心地がめっちゃなめらかやないか!

これが昭和と令和の便座の進化か。マジで感動。本当にいい。いいよ。


さて、便座を無事に取り付けて大満足のゲンさん。次なる暇つぶしは水道。

うちの水道、ひねるタイプでね~。肉や魚や粉で手がベタベタになる時に不便だったのよぉ。

え!それって家でできるレベルの工事なのか。水道屋さん呼ぶレベルじゃないのか…

「このくらいの工事やったら、だいたいの船乗りはできますよ」

涼しい顔をしている。マジか。これが船だと工具も自分で溶接して作るらしい。すごいな。

自分で替えられることが分かれば、あとはYouTubeで見て学べば…とおっしゃる。

ほんと、いま一番優秀な先生ってYouTubeとGoogle。

またしてもAmazonで水道部品を調達し、慣れた手つきで作業をするゲンさん。ヘッドライトがプロっぽさをアップさせます。

ものの2時間以内で工事完了。めちゃくちゃ便利になりました。


船乗りさんは工事が得意。しかしながら、ゲンさんの工事好きは半分遺伝だと思います。

ゲンさんのじいちゃんは趣味がコンクリート流し!!!!

自分でやってた鉄工所もセルフビルド、基礎もガッチガチの自家製(40年以上たった今もびくともしてない)

ヒマになったり、庭に雑草が生えてきたら、コンクリートを練って流すという豪傑!

そしてゲンさんのお父さんは、ヒマになると、先代がやったコンクリートをひっぺがしたり(家庭菜園をするから)、壁をとったりフローリングの板張りをしたりするのが趣味で、家に行くたびに色々改造されている(!)

車の後部座席をとっぱらって、板張りにしているのには感動しました。後ろがリビングやん。

私の実家にはないテクニックの塊で、わくわくが止まりません、ゲンさんの実家。


さらにゲンさんの手はとどまることを知らない。

次なる工事は、私の相棒、リラックマのビッグ抱き枕。通称、くまおちゃん。

癒しの大家、くまおちゃんも5年目になり、へたって汚れてきたので、ゲンさんがリフレッシュ工事を実行。

エマールで洗えます。綿の入れ直しってできるんだ…

はい、くまおちゃん、元通り!綿の入れ口を縫うのは嫁が担当。

とにかくでっかい

ゲンさんの大工スキルがめちゃくちゃに発揮されている、ステイホーム期間なのでした。