ヨーグルト・三国紀行(と、船乗り)

プロローグ

最近はスーパーに行くのが娯楽です。ほんとに食べるって最強の娯楽!

 

久々食べたギリシャヨーグルト (パルテノ)。

その次に食べたカスピ海ヨーグルト 

たまに食べてるブルガリアヨーグルト 

真面目に味わってみるて、ヨーグルトって色んなものがあるのね。食感がじぇんじぇん違う! 

カスピ海ヨーグルトって不思議な食感ですねぇ。もにょりんこ、といった感じの粘り。自家製水切りヨーグルトはずっしりどっしり木綿豆腐のようだ…

で、特に気になるこの三つ(黄色線)。出身国がそれぞれ違う。

ブルガリアヨーグルトはそのまんまブルガリア

パルテノはギリシャ、カスピ海ヨーグルトはなんとジョージア(国)!

この三つの出身国を、勝手にヨーグルト三国と呼ぶとします。

そのお国のことを調べたりしてたら楽しくなってきたので、まとめてみました。ヨーグルト紀行はじまりはじまり。

まずは、各ヨーグルトの歴史と方向性 

食べた3つのヨーグルト、歴史と、向かっている方向性がそれぞれ違っていて、なかなか面白いのです。

ブルガリアヨーグルト、カスピ海ヨーグルトともに中々本気度の高い歴史が。パルテノが一番ライト(食感は一番濃いけど)。

まずは軽いほうからまいりましょう。

ギリシャヨーグルト パルテノ(森永)

ほう、日本で初めてのギリシャヨーグルトでしたか。クリーミーで食べやすい。おやつにもいい感じのパルテノさん。

パルテノ公式HPは女子が好きな、やわらかい雰囲気です。日本人のイメージするギリシャ」に向かっています。

日本で初めてのギリシャヨーグルト『パルテノ』から、あなたに。

ギリシャのやさしさと、おいしさをお届けします。

森永公式HPより

ちなみに日本にギリシャヨーグルトが上陸したのは、2012年頃のアメリカでの人気の影響。アメリカでブームのち、来日。

ヨーグルト界にもアメリカントレンド。アメリカ系ギリシャヨーグルト… !

だいぶ日本に定着してきたのか、かなり和風に攻めこんだ新商品「抹茶ソース&あずきソース」が。うーん、これはどうなんだろう…

はい、次。

カスピ海ヨーグルト(フジッコ)

カスピ海ヨーグルトってどこだよ!と気になっていたら、答えはすぐに見つかりました。ふるさとは、コーカサスの雄、ジョージア(場所は後述)。

 

家森幸男博士が長寿の国ジョージア(旧グルジア)より持ち帰った乳酸菌「クレモリス菌FC株」を使った「カスピ海ヨーグルト」

フジッコ公式HPより
画像は公式HPより引用

なんかクラクラしてきた。家森博士がフジッコにも頒布を依頼したのが2002年。おお、もうすぐ20歳じゃないの。なかなかのロングセラー。

容器の持ちやすさに優しさを感じます。

カスピ海ヨーグルトはゴリゴリの健康・研究系でした。公式HPに詳しいいきさつが載っています。

はい、次。

明治ブルガリアヨーグルト

そして最後は日本ヨーグルト界の重鎮。結構歴史が長い。もうすぐ50周年!半世紀!

なんと始まりは大阪万博ですか。ヨーグルトの世界にも、「こんにちは」してたとは。

『明治ブルガリアヨーグルト』は、1970年に開催された大阪万博の『ブルガリア館』で当社のスタッフが本場のプレーンヨーグルトを試食したことが開発の契機となりました。 

(中略)そして1972年にはブルガリアの国名使用許可を得て1973年に『明治ブルガリアヨーグルト』に名称変更しました。

明治公式HPより

ブルガリアヨーグルトの公式HP、その名も「明治ブルガリアヨーグルト倶楽部」。

これが、めちゃめちゃ面白い。個人的にツボ。もはや食品会社のサイトの域を超えている。

 

とにかくブルガリア愛がすごい。

ブルガリア共和国のことがよく知れます。ヨーグルトコラム、「ヨーグルトでめぐる世界の食卓」など、家にいながら世界グルメ旅行気分。これはいい。 (同様の記事がパルテノHPにもあるが、なんというか、ヲタク度が違う)

なんていうか、ブルガリアヨーグルトが前よりも好きになりました。

ヨーグルトは、文化だ。 

ヨーグルト三国と、地理と文字

さて、このヨーグルト三国をGoogle Mapで探してみました(私は地図が大好物です)。 ギリシャはいいとして、ほか二国、どこやねん状態。

・・・あった!ざっくりいうとみんなトルコ周辺!意外。

・ギリシャ

イタリアの近くだと思ってたけど、ぜんぜん違った。正式名は「ギリシャ共和国」。(追記:陸路で考えたらイタリアは遠い、が、航路で見たらめちゃ近かった。船ならすぐ!)

日本での漢字表記は希臘で略称は。 

ギリシャ語での国名は、 Ελληνική Δημοκρατία(エリニキ デモクラティア) 

ギリシャ文字って知的かっこいい。数学に出てきたΣもこの仲間。 

夫から聞いたギリシャに船で行った思い出話は「ぼったくりバーに行って、盛大にぼったくられたこと」と、「ギリシャの建物は近くで見たら、あんまり白くなかった」。

確かめるために、あたいも行きたいギリシャ。

・ジョージア

旧名グルジア。今、ジョージア。缶コーヒーじゃない。アメリカの州でもない。

グルジアという国名はロシア語での呼び名から、ジョージアは英語での呼び名から由来。 

日本での漢字表記は「グルジア」に由来する「具琉耳」と「ジョージア」に由来する「喬治亜」の2通り。 

グルジア語での国名は、საქართველო(サカルトヴェロ) 

初めて見たこんな文字!それがジョージア文字。カスピ海ヨーグルトの触感のもにょっとした感じと、なにか通じるものがある…気がする。

アルメニアとアゼルバイジャンが近いのは、わからんでもない。でもそのすぐ上がロシアとは(正しくはロシア連邦を構成する、北オセチア共和国)!ロシアの広さがよくわかる一例。 

ほんでジョージアの近くにカスピ海があるのな。 

・ブルガリア

日本での漢字表記は「勃牙利」略称は、勃。(ん~!!!なんでこの字!!) 

ブルガリア語での国名は、Република България (リパブリカ ブルガリヤ) 。ロシア語みたいなキリル文字。 

夫の同僚にけっこういるブルガリア人。ロシア語は話せる?と聞いたら、「ロシア語はわかるものもあるけど…」と、日本語と韓国語みたいなものでしょうか。 

ブルガリアは船員さんが多いのです。夫もたまに船でご一緒しています。

ブルガリアは、ルーマニアと北マケドニアとセルビアにも隣接している。 いろんな国に近くて、大陸の面白さが…でも文字はスラブ系。不思議な文化の交差点!

そういえば夫と一緒に働いてたブルガリア人船長さん、国に帰るときにトルコからバスに乗るって言ってたな。そのくらいよその国に近いのね。 


船を通じて近くなった、ブルガリア

ヨーグルト以外は未知の国だった、ブルガリア。

しかしながら夫の同僚にわんさかいるとなると、一気に近くなりましたよブルガリア。

陸の同僚にも、たくさん。

ドラガノフさん、コイチェフさん、アタナソフさんなどなど、聞いたことのない苗字のオンパレード。苗字の末尾が-kov(コフ)とか-nov(ノフ)の人がめっちゃ多い。ほとんどの人についている。

日本の会社の必須アイテム・ハンコはどうしてるんやろ…(ちなみに、夫のいる課はフィリピンの人しかおらず、ハンコは部長の当て字などで作成)

夫が船に乗っても、たまに船長さんがブルガリア人。デミさんお元気ですか。

働き方はヨーロピアン、日本人とフィリピン人の乗組員は8~10カ月乗船するのと比べて、ブルガリア人はヨーロッパ平均の4カ月ほどしか乗られませんことよ…入れ替わり、早し。

あ、あとヨーグルト以外にも忘れちゃいけないブルガリア料理。

会社の花見でいただいた、ブルガリア料理がめちゃめちゃおいしくて(奥様お手製)、また食べたいなーーーーー

ほかにも、ブルガリア出張に行った人いわく、この国は野菜が美味しいと。ああ、ブルガリアも行ってみたいなーーーー

旅気分は、しばらく明治ブルガリアヨーグルト倶楽部で味わっておくとします。

たかがヨーグルト、されどヨーグルト。

思った以上に歴史も文化も深くて面白かったのでした。

(おしまい)