この夏、「2つの青函連絡船*を見る!」という夢を、ついに叶えました。すっかり遅くなった旅日記。愛が重くなりすぎて遅れました。
*青函連絡船とは
「青函連絡船(せいかんれんらくせん)は、1908年(明治41年)から1988年(昭和63年)までの間、東北本線(現在の青い森鉄道)及び奥羽本線の終点である青森駅と、津軽海峡を隔てた北海道、函館本線の起点である函館駅とを結んでいた鉄道連絡船。
鉄道国有化直後の国鉄により開設され、国鉄分割民営化後、間もなく開業した青函トンネルにその役割を譲って終航した。
(Wikipediaより引用)」

この青函連絡船、「船の中に線路があって、電車を丸ごと乗せちゃう船」なのですね。
しかも青函連絡船ってJRが運行してたと知ってびっくり!私が生まれて2年後にさよならしたので、知りませんでした。

たまたま以前に函館へ行った時に、船の外観だけ見て、ずっと気になっていたのです。
おそらく船マニア以外はしないであろう、北海道にある青函連絡船「摩周丸」と、津軽海峡を渡って、対岸の青森にある青函連絡船「八甲田丸」を見るツアーを決行です。

函館に着いたけど、まずは先に(体力と気合があるうちに)、渡ろう津軽海峡!向かうは青森の津軽海峡連絡船、八甲田丸。
2つの青函連絡船、キャラが違う。
青函連絡船は、北海道と青森に一隻ずつ保存されていて、見学ができます。同じ船だろ、と思ってたら、この2隻は中の展示が全然違う!!
船マニアには北海道側の「摩周丸」、カオスな民俗学的展示好きには青森側の「八甲田丸」がおすすめです。両方行くのは大変ですが・・・

どちらも操舵室に入れちゃいます。
また、「八甲田丸」は船に敷かれたレールと貨車、エンジンルームの実物が見られて一見の価値ありです!(摩周丸ではライブカメラ越しの見学です)
それから「摩周丸」では通信室にも入れます。(八甲田丸では入れません)
八甲田丸、サービス精神と思い出が大爆発
津軽海峡の船旅は後で話すとして、JR青森駅のすぐそばの黄色い船。こちらが八甲田丸です。
(昔はこのまま青森駅から船に電車が乗り入れていたんだよな~!)

まずは青森名物ねぷたでお出迎え…
入口からなんかヤバい匂いがする。オラわくわくする。

受付をすませると…順路がね、まず、謎の「青函ワールド」という、昭和の青森駅の様子の蝋人形館から始まります。
人形のクオリティがよ!津軽弁でガンガン話すBGM付きです。臨場感すごい。

これは爆笑していいのか、それとも古き良き時代に思いを馳せるべきなのか、だんだん頭が回らなくなってきます。
青森駅でおにぎりを貪るおっかぁ・・・後ろのフーテン。濃い。

思い出とマネキンのパラダイス
ようやく船の展示…にたどり着いたら、ここも展示のエネルギーが凄まじい。まだまだあるマネキンがリアルすぎて、何度驚いたことでしょう。
生きた展示すぎます。昭和そのまんま100%といった感じです。すごい面白い(が、好みはかなり分かれるかと)



寄贈品が山盛りの、めちゃめちゃ市民参加型です。
みんなの思い出が詰まりすぎて、そのエネルギーに、だんだん頭が回らなくなってきます。ちなみに地元の中学生の萌え〜な絵とかも飾っています。
トドメはこんなの初めてな記念写真パネル!!!
機関長、船長と記念写真できるという、どこにも見た事ないタイプです。最高です。記念に貨物船の船長ゲンさんと3ショット。


生きた展示が止まらない!
そろそろ、ブリッジ(操舵室)にも行きましょうか。気前よく機械類が触り放題です。
びっくりするくらい、あんなもの、こんなもの、博物館級の昔のものが、座り放題触り放題!!いいんですか!!!



八甲田丸は、エンジンのある、機関室もドーンと見せてくれますよ。でっかいなぁ、エンジン。


そして一番のハイライトは・・・!船の中の線路・・!!!



船内に電車がそのまま置かれていて、ここが船!?と信じられなくなります。こうやって、荷物を乗せた貨物車両を運んでたようです。
今も昔も、北海道に荷物を運ぶって大変なことなんだな・・・

船好きにはありがたすぎる、リアルむき出しな展示。しかしこのままだと展示物が傷んでる気がして、テコ入れされないか心配です。
気になる人は早めに行っといて!!!
見終わる頃には、二人とも展示のエネルギーに負けておりました。すごいエネルギー。

青函連絡船が、誰かの人生の一部だったんだなぁとジンジン感じられる展示でした。色んな意味でしびれました。
さらに出口の近くには津軽海峡冬景色の記念碑が…ダメ押し。グッタリ。

展示でヨレヨレになった我ら。
隣のA-factoryというところに美味しいジェラートやらりんごジュースがあったので、癒されました。(徒歩で行けます)

八甲田丸で既に思い出がパンパンになってしまったので、次回に続きます。