長い長い道のりかけてね、船乗りに会いに行きましたがな。

長い留守番でたまった不満、下船が伸びた怒りetcをぶつけてやろうかと思ったんですけどね…

実際に働くところを見たら、何も言えませんでした。

ただ、無事で帰っておくれよ、としか思えませんでした。

ほんと、船乗りの生き方ってむちゃくちゃ計画立たなくて、伴走するのだいぶ辛い。
君のことは大好きなんやゲンさん。でも君の働き方と共にいるのは、まあまあ辛い。

予定は常に未定、引っ越しはトモダチさ。お陰様であたくしメンタル常に不安定なんですけど!
ちなみに大手の会社ほど転勤場所が増えます。うちは大手じゃないけど、それでも大変です。大手だと、全世界転勤。インドにアフリカ、アジアにアメリカ世界中。みなさんご家庭大丈夫かしら…
こんな働き方になってるのはゲンさん、君のせいではないのだけど。君は板挟みで苦しいかも知れないけど。私はめっちゃ苦しいねん。

よく貧困や労働環境の悪さは「社会の構造に問題がある」なんて言いますが、船乗り業界の構造も、課題がありまくる気がします。(キャー記事消されるわよ!)
とにかくドチャクソ人手不足です。そして給料がなかなか上がりません。
ゲンさん自身も努力してくれてるのはわかるし、会社の人事担当の人は精一杯対応してくださってるのがわかります。ただ、川でいうと上流の方がね…個人の対応だけではどうにもならないとこがあるんよね。

ただし少し希望はある。人手不足で強気になれるのもあるけど、最近20代30代はちゃんと「無理です」って会社に言える人が多いので、確実に風向きが変わってきています。
夫は40代で、今の40代より上の人は基本的に「耐えしのぶ」人が多い印象です。

それにしても船に乗ってると、幸せのハードル下がるもんですねー。チョコとシフォンケーキの差し入れでニッコニコの船長。

はよ下船して欲しいんですけどね。あと2週間ちょっと。
あぁ、船にいると陸の1週間の感覚なんぞまるでなさそうです。「次の港まで…」が船乗りの時間感覚です。
なるほど陸とはギャップができるわけですな。
(おまけ)
船までの道のり・ザ・ムービー。50秒ほどの動画です。
船のカレー、美味しかったです。
