【船乗り家日記】我が家の12年を振り返る

今年は平和な年末年始の船乗り家。夫が陸にいるかいないか、ドキドキしない年末は何年ぶりでしょう…(ばあちゃんの具合がよろしくないことを除いては)。しみじみと幸せを噛み締める。ありがたい。

もうすぐ船乗りと結婚して12年になろうとしています…長いような、短いような干支一回り。

海陸半々だよ、船乗りの生活

ざっくりまとめから言いますと、最近の外航(外国行くやつ)の船乗りさんは海と陸の生活が半々くらいになります。陸は転勤も伴います。

振り返れば、結婚生活は陸上から始まりました。出会って半年でさっさと結婚したので、船乗りの生活はよくわからんままに…今ならわかる、何もわからんから結婚できたんやで。

まずはゲンさん親会社に陸上勤務の出向のため、東京で2年半暮らしました。私は大都会の生活に馴染めず挫折。山が恋しいハイジ状態。

その後ゲンさん船に乗ることに(海上復帰と言います)。それに伴い船乗り家あるある、妻の地元(奈良)に引越しました。船に乗っては休む生活を3年ほど。

最初は迷ったけど、妻の地元に住んだのは正解でした。なんかあった時にすぐに助けてって言える環境は大事。

それから再びゲンさん陸上勤務、海上勤務、が続き、今年再び陸上の生活が始まりました。12年で陸上勤務3回、海上勤務3回。あぁ、本当に半々だ。

はじめての留守番は思ったより辛かった…ゲンさんは8ヶ月船に乗って、4ヶ月休みというサイクルの会社のスケジュールで船乗り生活でした(これは会社によって異なります)。電話一本で世界の海にいくよゲンさん。

そんなこんなでゲンさんは陸と海とを行ったり来たりする生活でした。結婚して12年、一緒にお正月過ごせたのは半分くらいです。

今年は春に家でいろいろありまして、私がいよいよ精神的に最終的な限界がきました。上手く言えないけど、これ以上はもう待てないな、と。

ゲンさんがちょうど船長としてキャリアも積み、陸に必要とされる感じになってきたので、この夏陸にあげていただきました。感謝しかありません。

船乗りとの生活はマンガにしたくなるほど予想外のことばっかりで面白いです。でも正直、とても辛かったです。ずっと寂しいのが続いて、帰ってきたら嬉しいけど、また寂しい生活が突然来ると思うと情緒不安定が止まらない!!!!

皆さんこんなマンガ読んでくれてありがとう。コメントやDMに本当に励まされました。そして同じように船乗りのご家族・彼女さんは悩んでいることを知りました。同じ立場の人がいるってわかるだけで、すごく励まされていました。

結婚しても寂しいで

いやほんま、結婚したら寂しくなくなる、なんてない。居るはずなのにいないのは一番寂しい。「年末年始」なんてなくなれば良いと何度思ったことでしょう(その代わり飽きない!!)…

「彼氏が船乗りで寂しい」という方へ正直にお伝えしますと、結婚しても寂しいのは変わりませんよ、と。強いて言えば家族枠で会えるとかくらいです。生活が不規則とか、なかなか会えないというのは根本的には変わりません…

まぁそんな勤務形態なので、家族のために転職した人もそれなりにいらっしゃいます。逆にずっと船乗っててOKて家に限って、陸勤務が多くなったりする。人生の不思議。

船乗り家のええこと

いかんいかん、しょっぱい話になってきた。ええこともいっぱいあるんでお伝えしておきます。

1. 休暇が長い。これは良い!ゆっくり家のことしたり、旅行したり、本当に気分転換になります。

2. それから育休ガッツリ。最近ゲンさんの後輩は長期で育休を取る人が本当に多いです。一人目もやけど、二人目三人目でお父さんの育休ってすごい必要じゃないかな、と。うちは二人家族なので推測やけど。

船の休暇と合わせて数カ月育休取れたりするので良い(これは会社によると思いますが)。船乗りは乗船中自分で身の回りのことをするので、生活力高めです。

3. とにかく飽きない。相手が乗船中の間は推し活し放題だし、旅行行ったり、海外の友達に会いに行ったり、めっちゃ気ままに過ごせます。

お子さんがいるお家からは「子供中心の生活にしちゃえるのはラク」と聞きました。一緒に寝落ちしちゃうとか。休暇中にいっぱい遊べるのも良さそうでした。

4. 何より、金はそこそこあるぞ。

船に乗れば手当が色々つきます。なかなかのお給料です。

ただし陸に上がればお給料は海より少ない…ので要注意。ギャップで苦しくなるので生活水準は上げない+ガッツリ貯金したり、ローン組まずに現金一括で車買うとかがおすすめ。

私はクリエイティブ界と福祉の世界に片足ずつ突っ込んでいるのですが(どちらもお給料がアレな業界)、いや、業界選びって大事やなと痛感しました…

フェリーさんふらわあ、クッキーの箱に一目惚れ

まとめ

すっかり長くなってしまいましたが、12年をざ~っと振り返ってみました。船乗りを取り巻く環境もどんどん変わってきています。個人的には良くなってきていると思います。

特に最近の若手の人は、環境を変えるために声をあげていく人が多くて。声をあげるのは大切だと気づきました。人手不足もあって、少しでも人材を確保したい会社の意向もあり、風向きが確実に変わってるのを感じます。がんばれ船乗りさん!

船乗りの仕事にお正月はありません。今日も世界の、日本の海で働いている船乗りの皆さんのご安航をお祈りしています。

(おまけ)

さんふらわあのクッキー、形も可愛いしボーロみたいで美味しかったです。そしてコスパ抜群。すごい。

俺たちげんば家は11時にはお布団にいます。この投稿は賢いITの小人がポストしてくれております。

最近は更新も少なめですが、今年もどうぞよろしくお願いします◎

※ この頃はInstagram ( @ STUDIOameforest )の方をメインに更新しています。リンクも一応載せておきます> こちら