【 船乗り嫁日記 】This is 船の日常

先日シンガポールの港についたゲンさん。LINE通話がつながった!わーい!「もしもし〜シンガポールついたで〜」と言われて、うっかり「おかえり〜」と言ってしまう嫁。帰ってないよ。

帰ってないからおかえりじゃない。船はシンガポールに着いたけど、船乗りは船内から一歩も出てない。(今はコロナウイルスの流行もあって、乗組員は上陸も禁止!)泣ける。

貨物船の港はシンガポールの端っこ、マーライオンは遠すぎて会えない。これまた泣ける。

LINEのおかげで毎日、割とまめに連絡が取れるので、以前よりなんか離れてる感が薄いです。なんというか、航海行っているというより「超・長期出張中」みたいな感じ。

で、シンガポールに到着するも、数時間で荷役が終わったら、さようなら。あっけない(涙)次なる目的地は中東数カ国。

「得意先回ってくる」みたいな感じで「中東行ってくるわー」という。これ船乗りあるあるでしょうか?

マーライオンには会えなかったけど、海に草が浮かんでるの見つけた、という謎の写真が送られてきました。謎。海から生えてるみたい…

そんなちょっと切ない船長生活にさらなる悲劇。自室のトイレ、壊れる。

そこは海の上、水道屋さんはいないし来れないし。自分が水道屋さんをするしかねぇ。

というわけで、自分でなんとか(気合で)乗り越えるゲンさん。壁を取っ払い、毎回トイレタンクに手を突っ込んで流すという悲劇。

This is 船のトイレ

愛しさと切なさがあふれる船ライフだけど、良いニュースも入ってきましたよ。

シンガポールには上陸せず何もせずでしたが、食材調達で「フレッシュな完熟マンゴーをゲットした!これは船乗りの特権やねぇ」とごきげんなゲンさん船長。よかったね…!

家をでて乗船してからだいぶ経ったかな、と思いきやまだ一ヶ月も立っていませんやん。あと八ヶ月もありますやん。恐ろしい。

道はまだまだ長い…