【船乗り嫁日記】アマゾン川の難所

数日前に、ゲンさんからこんな連絡が来ました。

Barra Norte(バラノルテ)?どこよそれ。何よそれ。

ちなみに英語で言うとNorth Bar。

Googleで「バラノルテ」と入れて検索しても出てなかった事に驚き!!

はてさて、このアマゾンの難所Barra Norteはとにかく水深が浅く、12mほど。

ちなみにゲンさんの乗ってる船の背の高さは約23m。半分水に使ってるとしたら、ギリギリやんけ!

人間には深くても、ゲンさんが乗っているような大型貨物船は、うっかりすると座礁しかねない水深(スエズ運河のアレが記憶に新しい)

浅いところなので潮が満ちてる(=ちょっとでも水深が上がる)時に、スーッと通ること必須ですって奥さん。

アマゾン川を30時間かけて下った最後に、難所のBarra Norteが待ち受ける。アマゾン川って結構難易度高いんだな。

調べてびっくり。アマゾン川って満潮・干潮でだいぶ水位が違うんですねぇ。川でも、1日で2mくらい水位が変わるんだ!

引用元はこちら>www.tide-forecast.com (英語です)

引用元:tide-forecast.com

なんとかギリギリのところでくぐり抜けた難所。リアルな船はゲームよりスリル満点ですな(他人事だからそんなこと言える)

船はアマゾン川を抜けて、ついに大西洋に出ました。いざ向かうはポルトガル。

はい、ここで船長交代です。(今、船長って変換したら1,000兆って出てきたで、頼むでiPad)

意外としっかり交代の線引きをしている事に驚きました。

船長は万が一の時に責任重大なので、しっかり責任の所在を明記しておく必要があるそう。なるほど。

で、船長を退いても船を降りるまであと10日。

暇を持て余す旧船長

旧船長が船の中で色々やってても、これまた部下が気を使うわけで、あぁ船長もつらいよ

実家にいる夏休みの大学生より暇。暇よりも働く方が好きなゲンさんには過酷。

じっと時間がすぎるのを待つしかない…

今や船に「乗せられてる」感満載のゲンさん。

ポルトガルに着いて、飛行機乗って日本に帰ったら、とりあえずミッション完了!(その次の予定は未定だけどな)

あ、14日間どこで待機するんだろう…(本人もまだわからないと言う)。常に行き当たりばったりな船乗り家です。

本当にもう!

(おまけ)

次の寄港地までで、クルーの手があく最後の週末に、ゲンさんのお別れパーリーが開かれました。

ご馳走いろいろ!美味しそう(私は一番左奥の丸いプリンが食べたい)

メインはやっぱり豚の丸焼き。

豚の前脚がなんともいい塩梅で、生きているかのようですよ

そんな感じです。今週もぼちぼちと。